動脈と静脈の働きと人間は共存できる

動脈

心臓から出た血液は動脈を通じて身体のすみずみまで運ばれ組織に栄養物を与えます

そして組織から老廃物を取り込んだ血液は今度は静脈を通って心臓へ戻ります

この血液循環が上手くいかないと身体の組織に栄養物が行き渡らず

また老廃物が回収されず身体の組織が正常な働きを行うことができません

血管は動脈と静脈からできていて動脈と静脈の1つでも悪くなると身体に支障がでます

動脈の代表的な病気が動脈硬化です

動脈硬化になると動脈はもろくなり血液の通る部分が狭くなり血液が流れにくくなります

動脈がもろくなると動脈瘤になる危険があります

動脈の血液の通る部分が狭くなると血液の流れが悪くなり組織に十分な血液が行かなくなり

栄養不足になり様々な障害が出ます

脳に動脈硬化が起これば脳卒中に心臓におこれば心筋梗塞になる危険性があります

手足の動脈に動脈硬化が起これば閉塞動脈硬化症といい手や足が冷たくなったり

高度の血行障害が起これば手や足に壊死が起こることもあります

静脈の血液が心臓へ戻るのが悪くなると血液がその部分にたまり組織が

むくみを起こして正常な代謝ができないために様々な障害が起こります

静脈の流れを悪くする病気は主に2つあります

深部静脈血栓症と静脈瘤です

深部静脈血栓症は静脈の中を流れる血液が固まり血液の流れが悪くなる病気です

静脈瘤は血管が拡張してその中に血液がよどんでしまう病気です

深部静脈血栓症の90パーセントは足の静脈に起こり静脈瘤も

ほとんど足にできて静脈の病気は足に非常に多くなります

血液の働き

血液の働き

体重の約8パーセントは血液です

体重50キロの人なら約4000mlの血液が身体の中に存在することになります

心臓は1分間に約4200mlの血液を身体のいろいろな場所に送り出しています

脈拍が1分間に70回の人では1回の心臓の1回の心臓の白銅で60mlの血液を送り出します

血液は液体成分である血漿と固形成分である

血球から構成されそれぞれ身体の中で次のような働きをします

組織に酸素を与え炭酸ガスを回収する赤血球

動脈の血液は身体の組織に行き酸素をわたして不要になった炭酸ガスを回収して心臓に戻ります

心臓に戻った血液は肺動脈から肺に行きそこで再び十分な酸素を取り込みます

血液の中で酸素や炭酸ガスを運搬する役目をもっているのは赤血球です

赤血球の中にはヘモグロビンが含まれており酸素や炭酸ガスはこのヘモグロビンについて運搬されています

貧血にはいろいろな種類がありますが最も多い鉄欠乏性貧血は鉄不足のために

このヘモグロビンが十分に生産されずおこる貧血です

また赤血球の合成にはビタミンB12とビタミンの1種の葉酸が必要です

鉄とビタミンB12はともに胃から吸収され手術で胃を切り取った後は

しばしば鉄やビタミンB12の欠乏した貧血が起こります

ビタミンB12の欠乏した貧血は悪性貧血と呼ばれます

栄養物と老廃物を運搬する血漿

身体の各組織の代謝にはたんぱく質、糖、脂肪、ミネラルなどの栄養物が必要です

血液の中の液体成分である血漿は栄養物を各組織に運搬して肝臓などで分解されて生じた

老廃物を運搬する重要な役割をもっています

有害物質の侵入を防ぐ白血球

血球のなかでも白血球は外からの敵を防ぐ大きな役割があります

白血球は顆粒球、単球、リンパ球に分けられますが顆粒球や単球は外から侵入する細菌と戦います

膿は細菌と戦って死んだ白血球の死骸です

白血球の1種であるリンパ球は免疫の際に重要な働きをする抗体の産生に大きく関与しています

熱を運搬する

体温は身体の中で営まれる代謝物質により乗じた熱により維持されています

この熱も血液により全身に運搬されます

ホルモンを運搬する

ホルモンは脳、甲状腺、副腎などにある内分泌器官により産生され

身体のいろいろな場所に運ばれ身体の代謝活動を調節してホルモンも血液により運搬されます

血液を固める血小板凝固因子

出血しても小さな出血は自然と止まります血液が固まるときには血小板と血漿中の凝固因子が活動します

なぜ足に血液がたまりやすい

なぜ足に血液がたまりやすい

なぜ足に血液がたまりやすい

心臓から送り出された血液は体内を回って

また心臓にもどってくる水は上からから下に流れるもの

下から上にあげるにはポンプが必要です

ポンプの主動力は心臓の動きですが

実は足の筋肉の動きも補佐しています

人間の動脈には弁(自動ドア)のようなものが

何ヵ所もあり、心臓、筋肉、弁の三つの力で吸い上げていきます

疲れたり運動不足になると、筋肉と弁(自動ドア)は

活動しなくなり、足に血液がたまります

ふくらはぎの筋ポンプ作用

ふくらはぎの筋ポンプ作用

静脈の血液が心臓へ戻ることを静脈環流といいますが

動脈の中の血液は主に心臓の働きにより身体のすみずみまで行き渡ります

しかし静脈の流れには心臓の働きは影響していません

静脈の血液は呼吸をするたびに促進され心臓の方向へ流れますが

特に足では筋肉の働きが静脈還流に必要です

足の中で特にふくらはぎの筋肉が収縮すると

その間にある血管は圧迫を受け中の血液は心臓方向へと搾り出されます

そして筋肉が緩んだときに足の先のほうから来る血液で再び充満されます

歩行や足踏みはこの繰り返しで血液がふくらはぎの部分から搾り出されて行きます

このように足の血液が心臓に戻るためにはふくらはぎの筋肉が

非常に重要でふくらはぎは第二の心臓と呼ばれています

足の静脈還流には足の筋肉を使う歩行や足踏みといった運動が大切になります

長い時間じっと座っていたり立っていたりすると足がむくんできます

じっとしているときには足の血液はほとんど動きません

足に静脈の血液がたまり静脈の圧が高まってくると血管から血液の液体部分が染み出てきます

この水分が皮下にたまったものがむくみです

むくみを起こさないためには足の筋肉を使うことが大切です

足の静脈のしくみ

足の静脈のしくみ

足には深部静脈と表在静脈があります

深部静脈は足の深いところ金幕よりも下にある静脈で外からは見ることができません

動脈と一緒に走っていて非常に太く足の血液の90パーセントを深部静脈が運んでいます

表在静脈は筋膜よりも外にある静脈で一部は外から見ることができます

外から見ることができる静脈はすべて表在静脈です

表在静脈は無数に無数にあり足の表在静脈の中でも最も太い静脈が大伏在静脈と小伏在静脈です

大伏在静脈は足のうちくるぶしから上のほうへ走り足の内側を通り足の付け根で深部静脈と合流します

下肢静脈瘤の中で最も多いのは大伏在静脈が悪くなって起こる静脈瘤です

深部静脈と表在静脈とを結ぶ静脈が交通枝です

片足に100本以上あり血液を表在静脈から深部静脈へと流します

深部静脈と表在静脈にも足の静脈には弁がついています

大伏在静脈と小伏在静脈には7個から12個の弁がついています

心臓にも弁があり弁が悪くなる病気に心臓弁膜症があり静脈でも弁が静脈還流に大きな役割があります

足の静脈還流には足の筋肉運動が大切です

筋肉の収縮により血液は心臓方向へと搾り出されていきます

健康な人の足の血液は心臓方向にしか流れません

血液は上へ流れても下に流れないのはこの弁がの働きによるものです

静脈の弁は一方通行になっていて心臓方向には血液を流しますが

逆向きには血液が流れない仕組みになっています

このため足の筋肉運動で血液がしぼられたときには血液は上方向にしか流れません

交通枝にも弁がついていますが一方通行で

表在静脈から深部静脈へと血液を流しますがその反対方向には血液を流せません

この静脈の弁が正常に働かなくなると血液は逆流して正常な静脈還流ができなくなります

その代表的な病気が下肢静脈瘤です

エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群

飛行機の狭い座席に長時間座っていた乗客が呼吸困難や胸の痛みを訴え

最悪の場合には死にいたる病気をエコノミークラス症候群といいます

ロングフライト血栓症ともいいます

エコノミークラスに限らずファーストクラスの乗客にも起こり飛行機だけでなく鉄道や車でも起こります

長時間のテレビで足に感染症ができた人もいます

エコノミークラス症候群は長時間あまり足をつかわないために足に深部静脈血栓症が起こり

肺閉塞症を起こしてしまいます

飛行機や乗り物のなかで足を動かさないことがエコノミークラス症候群の大きな原因です

どれくらい運動をすればよいのかはわからず1時間に一度は

足を動かして筋ポンプ運動に足の血液の流れを促進することが大切です

運動は体重のかかった歩行や足踏みが最も効果的で

座席に座っているときには足首の屈伸運動を行うとよいでしょう

足を宙に浮かして動かすよりも床に足をつけて動かすほうがしっかり運動できます

運動と同様にふくらはぎのマッサージも筋ポンプ作用をうながし血液が足にたまるのを減少させます

飛行機のなかには湿気が少なく乾燥しています

そのために体が脱水症状になりやすく

脱水になると血液は濃くなり固まりやすい性質になります

十分に水分を補給して脱水にならないように気をつけることも大切です

トイレに行かずにすむように水分の摂取を制限する人もいますが脱水になる危険があります

飛行機の中でトイレを我慢しないことです

アルコールの摂取は利尿作用によりかえって脱水になってしまうことがあります

同様にコーヒーなどのカフェインのひっている飲み物も利尿作用があるので控えることが必要です

機内ではゆったりした服装でとくに足を締め付ける下着やゴムバンドなどを使用しないことです